3週間ぶりのデート。
夕方、忙しさの合間を縫っていつもより早めに待ち合わせ。
ゆっくり食事してラブホでものんびり出来るなあと、長い時間一緒に居られる事だけで心が躍る。
まだ日が沈まないうちに顔を見るとなんだか新鮮で、手をつないで明るい街を歩くのはちょっと気恥ずかしい。

「先に部屋へ行こう。今日はちゃんとしたところとってあるんだよ」

嬉しくて、一瞬言葉に詰まるのに、表現できずおかしな反応をしてしまった。
実は誕生日を迎えた私。
誕生日だった週は彼の仕事の都合で会えなかった。その後もちょうど忙しくて、デートはしていたけど短い時間のみ。
もう随分まえに過ぎてしまったし話題に出なかったから残念な気持ちを抱えつつも仕方がないよね、普通の関係じゃないし・・・とあきらめていた。だからずっと気持ちが落ち込んでいたのかもしれない。

えぇ? あぁ? ほんと?? そうなの? 顔がほころぶのをじっと堪える。
嬉しい、でもどう表現したらいいか分からない。すごく嬉しいけど、喜びすぎるのはゲンキンじゃない? とつい自問自答してしまう。
素直に感情表現が出来ない見栄っ張りなのでものすごく嬉しいのに、平然とホテルへ向かう足取りはとても軽やか。

ロビーでチェックインする彼を少し離れたところから眺めていると、ドキドキしすぎて心臓に悪い。気を紛らわせるためロビーを見渡すとあたりまえだがラブホのような静けさはなく、たくさんの人がいる。ビジネスマン風、観光客風、日本人、外国人。私たちはどう見えるんだろう。
ポーターさんに部屋に案内されてしまいソワソワして恥ずかしいし。普通の出張や観光じゃないから、どう反応したらいいのやら・・・。

高台にあるホテルの22Fの眺めは彼と一緒にみるとますます綺麗で知っている風景でも楽しい。
少し休んだから食事に行こうと言っていたけど、2人でいるとどうしても求めてしまう。久しぶりだねと、2人きりになってしばらく手に握ったりキス。
外はまだ明るく、これから日が沈むところ。抱き合うだけのはずがやっぱりSEX。
乱れた息がととのった頃、彼の胸に顔をうずめながらやっと嬉しいといえた。

嬉しい・・・。覚えててくれてないと思ったよ。なんだか忙しかったし、有耶無耶になっちゃったなあって。

「はは、もうなかったことにしちゃうと思った? プレゼント一緒に買いに行こう?」
と、笑われた。

何が欲しいか考えておくようにいわれたけどほしいもの、あるんだ。
やっぱり恋人に贈って欲しい物は月並みだけどリング。
指輪が欲しい。

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