ISBN:4101339198 文庫 江國 香織 新潮社 2002/06 ¥460
母親である葉子と、骨まで溶けるような恋をしてうまれた娘、草子の視点でかわるがわる書かれている話。骨まで溶けるような恋だけど、不倫の恋。
夫を裏切って恋をして、娘を産んだ。そしていまも恋をしている。
とても素敵な恋愛をしている印象を受けるから不思議。罪悪感を持っているようで、たぶんそうでない。
そんな母親の気持ちを、娘の草子は敏感に感じ取っている。
「好きな物は好きだから、愛してしまったものは仕方がないでしょう?」
という女性ならではの理不尽な、でも納得してしまう気持ち。
分かってしまう自分がいやだと思う。
この話も生活感の無い物語。
ずっと以前に会社の同僚に借りて読んだ本。
江國香織さんの著書を読んだのはこれと、先の1冊のみ。
もう何冊か読んで見ようか。
本文中に「倒れそうに甘くて病みつきになる味」としてシシリアンキス(シシリアン・キッス)というカクテルが出てきます。
サザンカンフォートというピーチのような風味のリキュールとアマレットで出来ているらしい。今度飲んでみよう。
★ひみつあります。
母親である葉子と、骨まで溶けるような恋をしてうまれた娘、草子の視点でかわるがわる書かれている話。骨まで溶けるような恋だけど、不倫の恋。
夫を裏切って恋をして、娘を産んだ。そしていまも恋をしている。
とても素敵な恋愛をしている印象を受けるから不思議。罪悪感を持っているようで、たぶんそうでない。
そんな母親の気持ちを、娘の草子は敏感に感じ取っている。
「好きな物は好きだから、愛してしまったものは仕方がないでしょう?」
という女性ならではの理不尽な、でも納得してしまう気持ち。
分かってしまう自分がいやだと思う。
この話も生活感の無い物語。
ずっと以前に会社の同僚に借りて読んだ本。
江國香織さんの著書を読んだのはこれと、先の1冊のみ。
もう何冊か読んで見ようか。
本文中に「倒れそうに甘くて病みつきになる味」としてシシリアンキス(シシリアン・キッス)というカクテルが出てきます。
サザンカンフォートというピーチのような風味のリキュールとアマレットで出来ているらしい。今度飲んでみよう。
★ひみつあります。
スイートリトルライズ
2004年5月4日 読書
ISBN:4344004884 単行本 江國 香織 幻冬舎 2004/03 ¥1,470
GW真ん中。ずっと読みたかった江國香織さんの「スイートリトルライズ」を読む。
不倫をさらっと描いた作品でした。さらっどころか、振ったらカラカラと音がしてきそうな、そんな生活感の無い作品。
掛け間違えた小さなボタンが直せずそのままずれっぱなし。
でも、実は私はこの作品けっこう共感してしまった。
もう相手(夫・妻)を思いやれず、でも傷つけることも出来ず嘘をつく。自分の渇きを潤すための恋愛(不倫)をみんなしている。
誰にも未来がなくて、楽な方向へ逃げるだけ。
ここに出てくる人たちはみんな自分が一番大事な人たちだと思う。
ああ、私もそうだなと、思いやりがないなと少し客観的な気持ちになりました。
ちなみに、この主人公も瑠璃子さん。ちょっと親近感。
私とはぜんぜん正反対で、もっと華奢で儚そうな人だけど。
GW真ん中。ずっと読みたかった江國香織さんの「スイートリトルライズ」を読む。
不倫をさらっと描いた作品でした。さらっどころか、振ったらカラカラと音がしてきそうな、そんな生活感の無い作品。
掛け間違えた小さなボタンが直せずそのままずれっぱなし。
でも、実は私はこの作品けっこう共感してしまった。
もう相手(夫・妻)を思いやれず、でも傷つけることも出来ず嘘をつく。自分の渇きを潤すための恋愛(不倫)をみんなしている。
誰にも未来がなくて、楽な方向へ逃げるだけ。
ここに出てくる人たちはみんな自分が一番大事な人たちだと思う。
ああ、私もそうだなと、思いやりがないなと少し客観的な気持ちになりました。
ちなみに、この主人公も瑠璃子さん。ちょっと親近感。
私とはぜんぜん正反対で、もっと華奢で儚そうな人だけど。